胆力という、投稿。
このタイミングでのガザ停戦は、現在国際的(国内でも)に孤立しているネタニヤフがトランプの就任式に参加する事で、自身への風向きを変えようとしているのでは?
と考えてしまいました。
トランプにとっては、リベラル系・アラブ系市民の反発はあるでしょうが、ハマスをテロリストと認識している事や、アラブ系移民拒否の意思表明にもなります。また、ガザ地区を武力併合するためにパレスチナ人を虐殺していると認識されているネタニヤフを受け入れるという事は、何よりグリーンランド問題でのハッタリにも有効で、デンマークや
(イギリス以外の)欧州諸国の妥協を引き出せると考えられます。
グリーンランド問題での軍事力行使は基本、あり得ないと思います。軍事力の行使は、シナの台湾侵攻にお墨付きを与える事になりますし、トランプ政権にとってメリットよりも経済的デメリットの方が大きいと考えられるからです。
メリットとしては、西側先進国や、中露がある北半球に睨みを利かせられることぐらいで、デメリットは、シナの台湾侵攻や、アメリカが西側友好国の一つであるデンマークに対するこのような行為
(覇権主義の明確化)は、短期的に問題はなくても、中長期的に各国のアメリカ離れ(不信感)が起き、下手したらアメリカ製品のボイコット(景気の低迷)
に繋がりかねません。
アメリカは市場がデカいので内需だけでもやってはいけますが、トランプは輸出産業の後押し(支援)
を標榜しているので、海外でのアメリカ製品ボイコット又は、購入回避の動きは、アメリカ国内の輸出産業労働者の反発を招きかねません。
その様な状況になったら、下僕扱いの日本だけが、政府調達などの名目でアメリカ製品を買わせられるのでしょう・・・
因みに、シナによる台湾侵攻は、現実問題として、現在のシナにそれを可能(侵攻後の統治も含めて)にする経済力はないので難しいでしょう。
さらに、ウクライナ問題でも現状のロシア優位での停戦を実現する事で、プーチンに貸しを作れるので、それによってグリーンランドで口を挟めなくし、台湾問題では表立ってシナを支援しづらく出来るでしょう。
これらの事から、トランプ政権誕生前から、『トランプ政権になると(なっても)
世界で戦争が起こる』という事がリベラルだけでなく、ネトウヨの一部まで言っていますが、その様な可能性は低く、グリーンランド問題も含めて、妥協を引き出す為の戦略
(ハッタリ)で、シナの台湾侵攻を食い止めるだけでなく、トランプの国際社会における影響力の大きさを示せるでしょう。
この様なトランプの【ハッタリ】が効果的に機能する理由は複合的条件が合わさったものでしょうが、ハッタリを可能にする圧倒的軍事力と経済力の裏付けがある事と、何より重要なのが、『トランプならやりかねない』と言う、相手に信じ込ませる政治家としての【胆力
(覚悟)】でしょう。
この【胆力】が、我が国の政治家(殆どは政治屋)に一番欠けているものと思っております。